
11月23日、千葉光の村授産園は、心地よい疲労感と達成感に包まれていました。マラソン大会です。挑んだ距離が過酷なフルマラソンであれ、それぞれが定めた目標距離であれ、その一歩一歩の重みに変わりはありません。己の限界と向き合い、ゴールを目指したすべてのランナーにとって、この日は等しく尊い「挑戦」の日でした。
ゴール後に振る舞われたのは、あたたかいお汁粉と、爽やかなレモンティー。そして、とびきりのお菓子たち。皆の顔がほころぶその瞬間は、毎朝のランニングという自分との戦いに勝利した証を受け取る、特別な時間だったように思います。

日々の積み重ねに拍手を
そのひたむきな姿を見ていて、ふと気づかされたことがあります。それは、ご父兄の皆様が植えてくださったパンジーとの共通点です。冷たい風の中、地面に寄り添うようにして咲く小さな花たち。派手さはなくとも、その可憐な色は、いずれ確実に春の訪れを告げてくれます。


地道に、ただひたすらに積み重ねること。 彼らの走りは、そんな「当たり前だけど難しいこと」の尊さを教えてくれました。
今日味わった喜びを胸に、皆はまた明日の朝も頑張れると思います。その背中に、心からの拍手を送りたいと思います。
千葉光の村授産園では、これからも日々の活動を通じ、利用者一人ひとりの「生きる力」と「喜び」を育んでまいります。