家庭学校
親と子の関係をもう一度見つめ直す
家庭学校とは
光の村に入園される殆どのご家庭では、度重なる本人の問題行動や奇行により、良好な親子関係が築けない状態に陥っています。入園後、園の生活リズムが身に付き、ご家庭に戻しても安全であると判断した際には、丁寧な話し合いと家庭訪問をした上で、順次「家庭学校」を実施するよう促しています。園の日課を親子で体現することにより「親」としての関わり方を見つめ直し「子」として親に認めてもらえる喜びを感じてもらう。それは本人の自己肯定感を高めることに繋がり、園が取り組む様々な学びに対し、より一層前向きになってもらう事がその実施目的です。

お家で何をしていますか?
好きなアニメやゲーム、そして動画を楽しむ毎日でしょうか。家の手伝いや運動はどの程度できていますか?現在、園で過ごしている園生の殆どが、入園前は作業所から帰宅した後や休日には何もせず、ご自宅で自由気ままに過ごしている状態でした。彼らにとって、我が家はワガママが通る場所になっているとしたら、それは間違いなく、本人にとってもご家族にとっても不幸な状態です。
親と子の関係を見直す
入園して規則正しい園生活が身についたとしても、自宅に帰る度に以前と変わらないダラダラとした週末を過ごしてしまっては、学んだことは決して定着しません。それどころか、ゲームもパソコンもない園には「もう戻りたくない!」と訴えるかもしれません。
園も家も同じ
家庭学校の目的は「園でも家でも、やることは同じ。」と言う明確なメッセージを我が子に伝えることです。園と同じ日課をご自宅でも取り組むことで、今までとは違うという強いメッセージが彼らの心に響きます。

親として学ぶ
親が変われば「子」も変わる
入園前と同様に、ただ言いなりになるだけの親子関係は、この先年老いていく親たちにとっては負担そのものになってしまいます。親としての関わり方を見つめ直さない限り「子」としての成長や変化は望めません。また園内で学んだ事をご家庭でも実施しない限り、自律的な行動は本人に定着することはあり得ません。今まで多くの園生とご家族を見つめてきた私たちは、親子の関係が成長の鍵であることを確信しています。



※実際の日課は細分化されています。
徹底して寄り添う
午前5時50分の起床から午後9時の就寝まで、常に付きっきりで支援を行います。早朝の運動・掃除・調理・皿洗い・入浴・洗濯と、園の日課を通じ、褒めたり注意したりを繰り返しながら、お子さんの成長を肌で感じ、家族である喜びをお互いに感じる関係性へと変化していきます。


掃除

洗濯

調理

ランニング

入浴

歯磨き
※洗濯について
洗濯板を使うため、台所で実施するご家庭が多くありますが、衛生の観点から事前に汚れを確認し、台所以外の水栓で下洗いするように手順を定めています。