紙器工場

紙器加工の魅力に迫ります

「カシャンカシャン、スースーッ」今日も、朝から紙器工場には機械や作業の音が響きます。ここは光の村の園内一番奥にある紙器工場。紙器クラスと基礎クラスの園生達が、受注生産に取り組んでいます。流れ作業を行う大きな作業台、一人黙々と作業を進める人、業務のチェックを担任と行う人、それぞれの持ち場で、園生達は集中して取り組んでいます。紙器加工の詳しい作業工程や特注加工、現在の主な取引先をご紹介します。

紙器製造の作業工程

紙を機械で裁断しています

1•裁断

ボール紙や化粧紙を注文に応じた寸法に切ります。

機械でボール紙に折りスジを入れています

2•罫線入れ

ボール紙を折り易くする為、折り目部分に罫線(折りスジ)を入れます。

機械でボール紙の四隅を切り抜いています

3•隅抜き/隅切り

ボール紙を立体にする為、加工機を使って4箇所の角を切り抜きます。

ボール紙の側面部分を折って立体的に立ち上げています

4•箱折り

罫線を基準にボール紙を折って側面部を立ち上げて行きます。

折った四隅をテープで止めています

5•テープ止め

罫線に合わせて箱型に折り、四隅をテープで止めます。

糊付けされた外装にボール紙を置いています

6•箱置き

糊付けされた貼り紙にピッタリ合わせて箱を置きます。

外装にシワがよらないように掌で摩って箱に密着させています

7•さすり

シワが出ないように手の平を使って摩り、綺麗に貼ります。

箱の内側に外装を折り込んでいます

8•折り込み

箱の内側に向かって指先を繊細に動かし、貼り紙を折り込みます。

仕上がりの点検をしてフタを閉めています

9•点検とフタ閉め

シミ・キズなどをしっかり点検しながら蓋を閉めて10箱ずつ重ねます。

結束機を使って箱を束ねています

10•結束

結束機を使い10箱ずつ結束します。

束ねた箱を大きな包装紙で包んでいます

11•包装

梱包紙で包装します。

包装紙に納品先と製品名を記入しています

12•名前書き

包装紙に納品先の店名と製品名を記入します。

箱を工場内の所定の場所に移動させています

13•箱運び

完成品を配達先別に移動させます。

園生達がトラックに製品を積み込んでいます

14•配達

トラックで配達します。

納品伝票

15•納品

各店舗へ納品し、伝票にサインをもらいます。

園生達がみんなで作業台を拭いています

16•後始末

みんなで後片付けと清掃をします。

お客様のご要望に合わせた特注加工

段ボールを箱の内側に貼り付けています

段ボール付け

重い物や壊れやすい商品を保護するため、補強用の段ボールを内側に貼り、強度を高めて商品の梱包に適した仕様にします。

印籠が施されている高級箱

印籠(インロウ)仕様

箱の内側にもう一つ高さのある枠を設け、上に突き出た部分に印籠の様にフタをはめ込む重厚感のある高級仕上げです。

機械で箱の仕切り材を製作しています

仕切り抜き

製品の固定や整理、衝撃や移動による破損を防ぐ目的で「中ゲス/紙ゲス」と呼ばれる箱の仕切り材を製作します。

グラシン紙を箱の内側に貼っています

グラシン付け

防湿性や見た目の高級感を高めるため、グラシン紙を箱の内側にのり付けします。光沢のある仕上がりが高級感を演出します。

内貼りの作業をしています

内貼り仕様

見栄えをよくするために、箱の内側にも化粧紙を貼り、高級感のある特別仕様の箱に仕上げます。

コマ付をしています

コマ付け

深さのある箱、大きめの箱に対しては、補強の意味と、材料の節約をかねて特別な仕様で作作製します。

主なお取引先(五十音順・敬称略)

紙器工場が実際に紙器を納品している提携先の企業様をご紹介します。園生達が製作している紙器は、和菓子や洋菓子の贈答用高級化粧箱として店舗に並べられ、一般のお客様がお買い求めいただいている立派な商品です。紙器工場で実際の仕事に従事しながら、卒園後を見据えた仕事の学びを身につけています。以下の社名をクリックしていただくと、それぞれの企業様のホームページやオンラインショップ、SNSアカウントなどに移動できます。ぜひご覧いただき、実際の店舗やオンラインでのお買い物をお楽しみください。

市川の和菓子といえば「ちもと」といわれる銘店。万葉集に歌われた市川真間の手児奈姫伝説から名をとったお菓子「手児奈の里」が名物。 創業70年以上続く地域に愛された老舗です。

日本の四季の美しさ、繊細さを表現した、「見て綺麗で、食べて美味しい和菓子を」をコンセプトに創られた和菓子は上品な味わいです。 地元船橋をモチーフにしたお菓子も数多く販売されています。頻繁に更新されるInstagramや、Xも要チェックです。

明治・大正から昭和30年迄、宮中行事や両陛下宮様方御日常の御菓子を謹製、奉納し続けてきた伝統の和菓子店。麻布十番で25年の営業を経て現在は千葉市若葉区にてその伝統を守り続けている老舗和菓子店です。

千葉市を中心に10店舗を展開する老舗和菓子店。昔ながらの饅頭やどら焼きだけでなく、変わり種の落花生どら焼きや、夏限定の葛アイスは食感が不思議で人気が高いです。

型を使わず熱した鉄を叩いて形を作る伝統製法「火造り技法」の刃物鍛冶を守り続け、生み出される製品は千葉県指定の伝統的工芸品や東京Teshigotoプロジェクトから認定された確かな品質を誇ります。

千葉県産コシヒカリと天然醤油を原料に、米を挽く工程から乾燥、焼き上げまでを全て手作りで行っています。炭火で焼き上げた煎餅は正に絶品。直営店の他、銀座三越や札幌三越でも購入できます。

昭和13年(1938年)千葉市栄町(現中央区栄町)にて創業。 のちに千葉市富士見(現中央区富士見)に移転し、 現在まで一貫して、手作りの和菓子にこだわり続けています。