「いつかきっと伝わる」日々の積み重ねが心の成長と表現力を生む
強歩大会の余韻が残る中、利用者さんたちに感想文を書いてもらいました。
千葉光の村授産園では、こうした大きな行事の後には必ず感想文を書く時間を設けています。
今回は、その感想文の取り組みを通じて私たちが感じていること、そして日々の関わりについてお話ししたいと思います。
出来事の羅列から、自分の言葉へ
書き始めの頃は、どうしても「その日の出来事をなぞるだけ」の文章になりがちです。
「歩きました」「お弁当を食べました」「帰りました」といった具合です。
しかし、行事のたびに何度も繰り返し書いていくうちに、少しずつ変化が生まれます。単なる記録の中に、その人なりの「感想」や「感情」が混ざり始めるのです。
声かけの変化が成長の証
私たち職員のサポートの仕方も、段階を追って変わっていきます。
初めのうちは、どうしても少し誘導するような声かけになってしまいます。
「景色がきれいだったね」
「みんなで歩いて楽しかったでしょ?」
そうやって、感情の引き出しを一緒に探すような作業から始まります。
しかし、回数を重ねていくうちに、私たちの問いかけは変化します。
「どうだったの?」
「その時、どう思ったの?」
そう問いかけると、以前は考えることが苦手だった人も、少しずつ自分で考えられるようになってきます。「うれしかった!」「よかった!」など、短い言葉であっても、「自分の言葉」で表現できるようになっていくのです。
日常会話が育む「情緒」
この変化は、机に向かっている時間だけで起きるものではありません。
普段の生活の中で、「今の空、きれいだね」「それができてうれしいね」といった感情を表す言葉を、会話の中に自然に混ぜていくことが大切です。そうした日々の積み重ねが、だんだんと理解を深め、表現力を豊かにしていきます。
「わからないだろう」と決めつけないこと
一番大切なことは、私たち支援する側の心の持ちです。
「知的障がいがあるから、どうせ解らないだろう」
そう思って接してしまえば、いつまで経っても何も育っていかないと私たちは考えています。
「いつかきっとわかるようになる」
「いつかきっと伝わる」
そう信じて、私たち光の村の職員は、日々様々なアプローチで利用者さんと接しています。

今、一生懸命に感想文を書いているある利用者さんも、かつては考えることがとても苦手でした。しかし今では、自分の頭で一生懸命考え、だんだんと、良い感想文が書けるようになってきました。
その成長した姿を見るたびに、信じて積み重ねていくことの大切さを改めて教えられている気がします。
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千葉光の村授産園は、知的障がいのある方が地域社会で輝いて生きることを目指した支援を行う施設です。
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